車中泊ノート
災害・緊急時読了 約7

災害時の車中泊|避難所代わりに車内で過ごすときの注意点

公開: 2026-06-12

地震・水害などで自宅に戻れないとき、車内で一夜を過ごす場合のリスクと対策。エコノミークラス症候群予防、避難場所の選び方、備蓄リスト。

災害時の「車内避難」というオプション

東日本大震災・熊本地震・能登半島地震など、近年の大規模災害では「避難所が満員」「ペット同伴で入れない」「コロナ感染が怖い」などの理由で車内避難を選ぶ方が増えました。レジャー目的の車中泊と違って、安全と健康を最優先に考える必要があります。

車内避難で最大のリスクはエコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)による命に関わる発症。十分な準備と対策を取れば回避できますが、知識がないまま長期化すると危険です。

エコノミークラス症候群の予防

  1. 1
    同じ姿勢で長時間過ごさない:1時間に1回は車外に出て足首回しや屈伸を5分間。寝るときも横向きの姿勢で。
  2. 2
    水分補給:トイレに行けない不安で水を控えると血液が濃くなり血栓リスクが上昇。1日1.5〜2L を目安に。
  3. 3
    足を動かす運動:座ったまま足首を上下左右に動かす運動を1時間に1回。膝を曲げ伸ばしするだけでも有効。
  4. 4
    弾性ストッキング:高齢者・既往症がある方は薬局で購入できる弾性ストッキングを着用。
  5. 5
    アルコール・塩分:避ける。利尿・脱水が血栓を促進する。

車を停める場所の選び方 (災害時)

A. 指定避難場所の駐車場
自治体指定の広域避難場所は地震・津波対策で安全マージンが取られている。トイレ・給水車も配備されやすい。
B. 自治体指定の福祉避難所
高齢者・障害者・乳幼児がいる場合は申請可能。
C. 大型商業施設駐車場
イオン・コストコ等が「災害時開放」を明文化している店舗が増加。事前に対応店舗を確認しておくと安心。
D. 道の駅(状況による)
自治体と防災協定を結んでいる道の駅は災害時の一時避難所になる場合がある。施設管理者の指示に従う。

避けるべき場所: 河川敷・海岸沿い(津波)、斜面下(崩落)、電柱密集地(倒木)、ガソリンスタンドの近く(火災)。

車内避難の備蓄リスト (3日分)

飲料水
1人1日2L × 3日 × 家族人数。500mlペットボトルで分散管理が便利。
食料
缶詰・レトルト・乾パン・栄養補助食品。火を使わずに食べられるものを優先。
簡易トイレ
凝固剤付き袋タイプ。1人1日5回 × 3日 × 家族人数。災害時はトイレ確保が最も困難。
ライト・ラジオ
手回し充電できるタイプ。スマホ充電端子付きが理想。
モバイルバッテリー
満充電状態で常備。10,000mAh あれば家族2人で2日分。
毛布・寝具
季節を問わずアルミブランケット必須。冬場はシュラフ・電気毛布も。
現金
停電時はキャッシュレス不可。千円札中心で2〜3万円。
処方薬・お薬手帳のコピー
定期服薬中の人は必須。
品目量の目安ポイント
飲料水2L × 3日 = 6L500ml ボトルで分散管理
食料缶詰・レトルト・乾パン 3日分火を使わず食べられるものを優先
簡易トイレ1日5回 × 3日 = 15回分凝固剤付き袋タイプ
ライト・ラジオ1 台手回し充電・スマホ充電端子付きが理想
モバイルバッテリー10,000mAh(2人で約2日)満充電で常備
毛布・寝具季節分アルミブランケットは通年必須
現金2〜3万円千円札中心(停電時はキャッシュレス不可)
処方薬・お薬手帳のコピー必要分定期服薬中の人は必須
車内避難 3日分の備蓄 早見表(1人あたりの目安)

情報入手の経路

ラジオ
停電に強い。NHK第1ラジオ・地元コミュニティFMを記憶。
自治体公式X(Twitter)
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災害時とレジャー時の根本的な違い

レジャー車中泊は「快適に過ごす」がゴールですが、災害時車中泊は「生き延びる」「家族を守る」がゴール。設備・装備・場所選びの優先順位が大きく変わります。

平時の車中泊で慣れていれば、災害時の車中泊で大きく動揺せずに済みます。これも車中泊文化の隠れたメリットといえます。

あわせて確認すべき公的情報

厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防」、内閣府「車中泊避難の留意事項」、国土交通省「道の駅の防災機能」のリーフレットを事前にダウンロードしておくと、いざというときの判断が早くなります。一次情報リンクは 公的・専門情報源 に集約しています。

次に読むべき記事

平時の車中泊経験は災害時の備えになります。 必需品 35項目 チェックリスト安全・防犯対策 を備蓄リストの参考に。

災害時の避難先候補として、近隣の 道の駅SA/PA ・災害時開放を明示する大型商業施設の場所を平時から把握しておくと判断が速くなります。

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